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かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 67 お世辞

雑草のように生える花というものがある。一度庭に植えるとあとは季節がきたら自然に何度も咲いてくれるコスモスが、いっぱい生えすぎた。生えすぎたので刈り取って、そのまま捨てるのもしのびないので、花瓶のない貧乏な家だから、空き瓶にコスモスを生けた。戦時中か戦後の貧しい家かよっていう侘しい生け花ができあがり、まぁ我が家らしいっちゃそうだなとそのままにしてたら、食事を食べているとき子供が「わぁ~すてきなおはな~」ってほめるのが下手なおばさんのお世辞みたいな感じで飾った生け花をほめてきた。まったくお世辞を言われたいと思ってなかったし、お世辞を期待もしてなかった子供という存在から、お世辞みたいに生け花をほめられて、なんだか面白いやら侘しいやらこんな花器すらない我が家の生け花なんてほめられたもんじゃないんだぞ…と世間の常識がない子供の常識が貧乏我が家のグレード常態化している事態に焦ったりして。
 子どもはお花が好き。道に咲いているお花もめざとく見つける。お花が好きで好きで、時々スーパーの仏花を買ってくれとねだる。仏花は仏様のお花なんだから生きてるお前様に買いたくないんだけど…ってなんだかゾっとしたり焦ったりする。純粋にただお花が好きなんだねといつも感心する。子供が欲しがるから時々花屋でお花を買うようになった。
 後日、飾ったコスモスが枯れてしおれたとき、子供は「きっとコスモスさんはもう夜だから眠りたかったんだね」って枯れた様子をみて言ってた。はぁ~。そういう考え方がどこからでてきてどうしてそんなにカワイイ考え方するんだか。奇跡。生命の~…といつも考える。




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