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かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 259 わたあめのくも

寝るよと言い続けて三十分くらいたってようやく寝始めるとこころえ、ちょい早めに寝るよと言う。寝る時も元気いっぱいだからこんな話をする。

丸丸(子供の名前)っていう名前のプリンセスが住んでるゆめのくにがあって、そこには丸丸プリンセスが、今日も素敵な一日をおえました…そしてベッドで瞳を閉じて、十秒かぞえます…い~~~ち…に~~~~…さ~~~~ん…(ここで子供が怒りだすまで冗長に数える)はい、そうやって数をかぞえていると、ふわ~っっとからだが夜空にういて空をとべます…丸丸プリンセスは、水の中を泳ぐみたいにすいすい夜空を飛んですすみます。すると、綿あめの雲が夜空にたくさんあります…わたあめの雲には、いろんな味がありますよ…ストロベリー味…ブルーベリー味…ミルク味の綿あめ(ここでもできるだけつまらない味いっぱい言い続ける)キャラメル味…メロンミルク味…抹茶フレーバー味…そんな綿あめを、丸丸プリンセスはぺろっ…ぱくっ…一口づつ食べます。ストロベリー味を、一口、う~~~ん美味しい…ぱくぱく…(という感じのお芝居を、ずっと続ける)すると子供
「キャラメルミルク味、おいしそ~~~わたしも、ぱくっ」
食べる真似をしてくれました。楽しいですが、寝てくれっ!と思うので、適当に相槌します。
「じゃ、キャラメルミルク味の雲は、い~~~~~~~っぱいある、ってことにしようね~」
とか丸丸プリンセスの気持ちになって、お空をすいすい、すい~~すい、と泳ぐように飛びながら、おいしい綿あめを食べます…そして、お空には、色んな色の星があります、水色の星、白い色の星、赤い星、黄色い星(ここでもできるだけつまらない色もずっと言い続けますう)木の色の星…壁紙とおなじ色の星…丸丸の持ってる人形の髪の色の星…等等すると子供
「黄色の星は、普通だよっ!黄色の星は普通の星だね!」
と言ってきた。お母さんちょっとなんていえばいいか一瞬迷ったけど、とりあえずそうだねって言っといた。私が小さい頃、確かあれは六歳だったんですが、その頃にはもう星の色がどうとかいうのって理解できてたので、六歳ごろになれば「星の寿命によって色が」っていう話をしたらいいかなと思ったけど、そんなレベルではない時代の頃の子供は、「星は黄色」と信じて疑わない生き物なんですね、と思うと、なんだかなんとも。人間っていう生き物がいかに興味深い生命体かというものを考えさせられますよね。実際空みて黄色じゃないけれど、芸術家がアニメーションとかで作る星のほうが、子供にとっての真実なんだというこの面白さに、子供っていうか、人間って不思議…としみじみ思います。楽しいです。ですが、早く寝て欲しい日なんかは、(寝かせない拷問か?)とふと脳裏をよぎる。
続けて、若草色の星~、とか、思いつく色の星を言い続けて、「出会った星さんと、丸丸プリンセスはグッイブニ~ングとあいさつをします」「星さん、グッドイブニ~ング」とか言い続ける。すると子供も「グッドイブニーング」と、現実世界ではまだ必要あんまりない英会話単語を覚えた。そうこうしながら、星さんとあいさつをかわしつつ、いろんな味の綿あめをパクつきつつ、すいすい空を泳ぐように、す~いすい…すい~~~すい…と飛んでいくんだよ~…という話を延々と続けていると、

子供は寝ます。




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