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かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ  359 谷川俊太郎が好きなわが子

いやー驚きでした。驚き。遺伝子というか。すごいと思った。わが夫(神)は、詩人。詩をいっぱい作っている人だった。私は現代であんなに吟遊詩人という肩書が似合う存在もいないと思っている。ファイナルファンタジーというゲームで、職業吟遊詩人、って出てくる。あれです。あれ。でもまぁ、夫はしかし無名の詩人である。無名、売れてない。しがないではないか。と思うかもしれない。でも時々、がむしゃらに他の追随を蹴散らす商売をしている人よりは、売れてないというスタイルは、あまりにも上品で、清潔で、清廉潔白で、そこには売れてないという事実だけが裏付けている真実のかがやきがあると私は思いますね。しょーもなく顔がかわいいと売れるだろとか整形して詩人で~すとかいって売り出しても、それは「本当に詩人といえるのか」という気がする。そういう意味では、夫はやはり売れてないけど本物のその道にいる詩人だと疑っていません。FFの吟遊詩人も、吟遊詩人だけどFF世界で「売れてる」みたいな描写は一切なかったような。モンスターと戦うのが本当の仕事みたいな感じですよね。詩人っていうのはね。私はたぶん、夫と結婚したからその事実に気づけた幸運な人なんですけどね、詩人はね。神様ですよ。詩人に出会ったらそれは神だと思っても、そこまで間違いじゃないと私は親切なので、皆さんにそう教えときます。なんかまぁ、半分は冗談ですけどね。


絵本 もこもこもこもこもこ 谷川俊太郎

子供が絵本を借りてきた。谷川俊太郎でした。絵本を一緒に読んであげる。谷川俊太郎っていう人、日本を代表する有名で一番といっていいような売れてる詩人。売れてる詩人で、確か教科書で谷川氏の詩を勉強した記憶がある。普通にまぁ、詩人といえば、谷川俊太郎というような人物。その人の本を、子供が借りてきた。別に、子供には「お父さんは詩人なのよ~」とか、そういう事一切教えてない。でも、子供は谷川俊太郎の絵本を(オノマトペしかない)読んで、
「私この本が一番すき~~~~~」
と言ったんですね。そこで私は「おおお…遺伝ってすごい」と、詩人から生まれた子供は、日本で随一の詩人の本を読んで、「一番好き」と言った。そこに私は、なんだかやっぱり詩人というやつらは、女の子のハートを奪うことに長けている…というか、あんな、あんな、あんな…(失礼)あんなオノマトペだけのわけわからん(大人にはわけわからん)文字の羅列のような、そんな絵本を作って、この世界に膨大に溢れる絵本の中から、「一番好き」といわしめた。

これは、詩人の夫の血なのか…。いや、詩人というのは、やっぱり神なんだ。あんなわけわからん絵本で、人の心を「一番好き」と思わせるんだ。全部計算なんだ。詩人ってやつは…なんていうかもう、人智を超えているな。やっぱり。とか、いろいろとやっぱり詩人というのは神だな、という認識を私は改めて確かなものとした。

詩人といえば、いっぱいいるですけど、谷川俊太郎の詩は、国語の教科書にも紹介されるようなもの。私も実は、まったく嫌いではなかったりするので、一家ともども、谷川俊太郎の手心のままに、一家全員で谷川俊太郎に惚れているらしかった。あ…いや、違うのか。夫はやっぱり同業者だからなのか。谷川俊太郎の「もこもこもこ」という本を読んで「意味わからん」と酷評していた。正直、夫が意味わからんというのはそれは、高度な謙遜なのか…。一応私と子供というアマチュアの手前だから、意味わからんという普通のコメントに徹したのか…。とか、なかなかどうも、いろいろとドキドキすることをして照れちゃうし、ほほえましくなれるのが、私にとって、世界に詩人が存在してもまったく意味がある理由です。子供も、「一番好き」って言ったし。なかなかどうして。詩人というものは、やっぱりもう、神という名が一番あう人かとしか。




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