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かきくけこのブログ。


すずめの戸締り 映画 感想

テレビで無料で放映してた映画。見ましたら、いやぁ~もう怒涛の面白エッセンスの凝縮~と思って面白かった~。この映画でも、アニメーションできっと本来は高校生とかそういう子供向けの作品なんだと思うんだけど、大人だってむしろ大人が(笑)なんだか見てもいいようなといつもこういうの見て思いますけど。


岡田斗司夫さんの解説
 面白いと思ってみてるんだけど、岡田斗司夫さんの解説を見てみたら、「あ~こんなにも人はその面白いと思うポイントが違うんだなぁ」という発見がいつもあります。同じ映画を見ても、これがいいんだ!だからいいんだ!というその理由は、見る人によって様々で、見る人の年齢価値観によって色んな受け取り方をさせる作品を、私は面白くて凄い素晴らしいと思います。だから、自分の正直な感想を発信してる人も凄く最高だと思います。そう思ったのか~という感想もあってもいいし、みんなが全く同じ回答をしないといけない車の免許取得時の講習ビデオじゃないんだから、違う感想があればあるほど、それは一つの映画に多層多様で深く広い映画監督の才能が広がっているという気がするから。

ロリコン様向けでもある。
 いつも私は、なんか価値観が偏ってしまっていて、「これ面白いな~」とポロっとアニメを面白いと言うと、「え、子供向けのあんなロリコン気持ち悪いアニメ見て面白いの?」とか大人女性に言われるような気がする。そこでいつも、「はっ、そうなのか。普通の大人ってアニメ見ないのか。そして見る人はロリコンだと思われているのか」とそこで気が付くんですけど、単に普通に映画とか演劇とか作品が好きだからアニメ映画も好きなんですけど、世の中のアニメ見ない層の人は、「アニメ見る大人イコール気持ち悪い」という価値観も、一応普通にあるらしい。まぁ、そんな価値観は昨今、薄れてきてると思いますけど。すずめの戸締りのように、女子高生の主人公が出ていても、パンチラシーンも胸チラシーンもない健康的なアニメもいっぱいでてきてくれたおかげで。ただ、本当にヤバイ人が、そういうアニメから滋養を給油している可能性もあるので、男性で、女子高生アニメ見てるという事は、本当はとてもナイーブな話題なのでしょう。とても普通の知性とか覚悟が無い男にはできません。岡田さんみたいに「女子高生のアニメ興奮するよな~ゲヘヘ」というゲヘヘ感なく純粋に作品の面白さを論じてくれるオタクがいてくれるのも、アニメ気持ち悪いとかいわれなくなってきた良い時代を築いてきている理由の一つかなと思います。 

すずめの戸締りの面白さ
 私がこの映画面白いな~と思ったのは、なんだか都会的で、現代的で、時代を挑戦的にそして限りなく優しいのに、優しい人が勝つみたいなお決まりの古めかしい面白さに落とし込もうとしてないところが凄いなぁカッコイイなぁ、現代的。と思います。そしてこんな現代の映画を見て、これを面白いと言える人がいるという事があるなら、これこそ凄い面白いというか。映画の作品の中には、非現実的な作家の妄想してる世界設定、常世とかいうものがあって、そういう設定なんかが細かく説明されてるわけじゃない。だけど、常世という世界の時間のあり方がいくら説明されても説明されればされる程難しく難解になりそうなのを、ラストシーンでずばりと「こういう事だ」という感じの明快なシーンが入ってくるんですよね。そこで主人公のすずめも「あ~そうだったのかそういう事か」みたいな理解をするんですよね。そういう理解のさせ方というか、なんだか映画のだいご味というか、小説とかであらわされる世界とはまた違って、映画だからおこる衝撃というか、作品世界の全体的な世界観とかそういう描き方とかもう凄いな、監督凄いなとか思いますし、作品の中ですずめが経験する涙のワケとか、じゃあ、戸締りって何だろう?とか、戸締りというか、そのドアという存在、そしてそれが二つに分けるこの世と常世という世界、その二つの世界が、まっっっっつっっっっっっつつつつたく全然、その二つの世界は似てるとかそういうものじゃなく、完全に分裂していて、完全に決別している。というような、その確固とした完全な絶望的なまでのあの世界の二分化みたいなものが、そういうものが圧倒的に描かれていて、で、それを女子高生のすずめちゃんが泣きながら理解していくというところに、現代人のどうしようもない悲しみがあるんじゃないか…と思ってラストで泣くしかないという気分になるんですよ。もうダメだ…もうダメなんだもう世界はダメだ…でも、でも生きてくしかないんだ…みたいな希望もあるようなラッドの切ない歌声が。もう何だか現代の底知れない悲しみみたいな演出が凄い。という面白さが凄かった。

 という事で、私が一番面白さを感じてるのは、映画の設定の戸締りというドアの設定と、ドアが二分する世界、常世とこの世とかそういう事だったんですよね。他にも色んなキャラがいたりアクションシーンというのか、キャラの動体シーンは実写の迫力に勝るものがあったなぁとか思ったりしたり、いっぱい色々面白エッセンスがあるんですけど、やっぱり常世ですよねぇ~~~(笑)常世の中を描いた作家さんの筆から血がでているかのようなあの凄い表現には、もう脱帽どころかハゲそうでした。ハゲ萌えってそういう意味なのか。見ごたえあった~という感じ。そういう気分になりました。
 あの世とか、そういうすぐホラー用語がでてくるポイントしかいつも見てない私って、どうなんだろと思うんですけど、実際、なんか面白いな~どこが?っていわれるとすぐあの世がどうのとかに私はなっちゃうんですよね。なんだか。ホラー好きなんだよな単に。




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