ああ ダークなものを書きたい新年早々すみません※注 これはフィクションでございます
父が母を食べた食べられた母が私の生母である
父は幼子の私を家に放って置いて次なる贄を探すため 街に狩猟しに出た
間もなく新しい母が家にやって来た彼女は 父の口煩(うるさ)い言いつけを最初は嫌がっただが 数年経つ...
ひとまず
ああ ダークなものを書きたい新年早々すみません※注 これはフィクションでございます
父が母を食べた食べられた母が私の生母である
父は幼子の私を家に放って置いて次なる贄を探すため 街に狩猟しに出た
間もなく新しい母が家にやって来た彼女は 父の口煩(うるさ)い言いつけを最初は嫌がっただが 数年経つ...
東の彼女が死んだ(フィクション)
終章 永遠のモラトリアム
櫛の端が落ちるように 次第に周りの環境は変化していっただって 時は流れているんだから
卒業 結婚 就職 海外 行方不明
僕は相変わらず何も決められない何も決めたくはない
『煎兵衛さんは何をやっても生きていけるわよ!』その頃に...
東の彼女が死んだ(フィクション)
第3章 モラトリアム
(1章、2章の前日譚になります)
今 ある言葉をタイトルにして書こうとしたその言葉が出てこないあれっ? モンタージュ? いや違う モンターギュ? いや違うもう年を取るって イヤ!あ 思い出した それに数分かかったそのうちそれが数時間に...
東の彼女が死んだ(フィクション)
第2章 告別式Ⅱ
これは棘(とげ)
喉の奥に引っかかり続けている棘なんです唾を飲む度呼吸する度水と一緒に薬を飲む度噛まずに済む食料を飲み込む度
気管と食道の間に蔓延る痰龍角散でも退治できない
そんなふうに人は老います節理です
話を続けます
数十年振...
東の彼女が死んだ(フィクション)
第1章 告別式Ⅰ
ある日 急にあらゆる方面から私に急報が数通届いた中には数十年振りの 今では顔も半分忘れかけていたあいつからも届いたあいつだけじゃない どいつも こいつも
「亡くなったってよ」「行かなくていいのか?」「明日告別式だって」
なかには余計なお世話...