昨日が仕事納め
- カテゴリ:その他
- 2016/12/29 06:56:28
以前にも同じ事を書いたけども年末になると思い出すのだなぁ。
12月28日が御用納めなのだけどプログラマーをやっていた頃は年末でも追い込みで大変だった。
仕事が終わらなかったら正月でも働いてもらうぞと、公言するような会社だ。
ところが私は客先で汎用機を使わなきゃできない仕事をやっている。
正月など客の会社が休みなのに、どうやってプログラムのテストをやれと言うのか。
「汎用機用プログラムをオフコン用に改造して更新部分のテストをやれば良い」と無茶苦茶な指図をする。
汎用機とオフコンは仕組みが違うのだから、プログラムの肝心な部分を入れ替えてテストしても、それはナンチャッテ・テストでしかない。
結局、汎用機で最終確認しない限り、仕事が完了する訳がない。
要するに年末に間に合わなかったら正月でも働かせるぞという脅しなのだ。
その時は何とか仕事を完了できたので、正月出勤なんて馬鹿な話にはならなかったけども、会社は毎年綱渡り状態で仕事をしていた。
時は過ぎ次の年の年末になると状況はさらに切迫していた。
修羅場で時間に追われて働いてばかり居ると、自分が担当の仕事以外はどうなろうと知ったことではない。
スケジュールが遅れているからと多くの社員が発注元の会社で開発業務を行っていたが、そのグループに混ざると自分の担当分のプログラム以外も押し付けられると予想できる状況だった。
常務は結構、ルーズなところがあって手の空いている者に追加の仕事を押し付けるのが常だった。
明日は大晦日だと言うのに仕事仕事で忙しいからと昼飯抜きで働かされかねない職場なのだ。
何とか今日中に自分が担当しているプログラムを仕上げて、大晦日ぐらいは休みたい。
発注元の会社は、端末が足りない状況なので、客先で開発しているグループは入れ代わり立ち代わりコンピュータを使っているのだろうと想像した。
私が経験した職場の大半が、それだった。
とにかく客がケチなのか、システム運用に使う端末の台数が少ないから、それを複数のプログラマーが取り合いながら仕事を進めるという働きにくい状況が普通。
汎用機系の仕事だから自分専用の端末がないし会社も端末を追加で買ってくれないのだから、スケジュール通り開発しないといけないし、端末は使えないしでストレスたまりまくり。
作業場所の机を確保する事すら困難だった。
さて、そういう環境で仕事をしても時間を浪費するだけで不利になると考えた私は、本社の方で一人っきりで仕事をしていた。
スタンドプレーなのだろうけど、チームで行動しても担当のプログラムが出来上がらなければ、大晦日も働かされるのだから手段を選んでいる場合じゃない。
作業場所も端末も十分ある会社で一人で仕事をしていると、かなり集中できた。
上手くテストは完了したので、後は客先に居る社員に内容を確認させれば業務完了で帰れるのだけど、担当の社員が忙しいからと、なかなかプログラムを確認しやがらない。
そうこうしている内に雪まで降ってきて、帰れなくなりそうな雰囲気。
これはマズイと、電話で指図してとにかく社員にプログラムを確認させて私は帰宅した。
という風に毎年年末になると、仕事を完了できるかどうかハラハラしていた。
ある年明け、出社すると会議で超絶に怠け者の社員の仕事が一ヶ月分遅れていると報告があった。
この怠け者社員はとにかく全てにおいて怠慢で何をやらせてもいい加減な仕事しかしないので、周囲の者はトバッチリを受けてばかりいた。
そして正月早々の報告で一ヶ月分の遅れを取り返すために追加で二名を派遣するという話になった。
しかし三人で仕事すれば一ヶ月分の遅れを取り戻せるだろうという計画は頓挫した。
富士通系の仕事の上に端末はパソコンのエミュレートだった事もあり、開発環境が違いすぎて仕事は遅々として進まなかった。
遅れを取り返すどころの話ではなくなり、状況は悪化した。
「明日までにやって下さいよ」などと仕事を遅らせた張本人が偉そうに要求するのだから、たまらない。
もうこれは駄目だと、私は仕事を投げたいような気分になったが、明日までに仕上げないといけないのも事実。
そして次の日の早朝、システム開発が継続できない問題が発生。
詳細は伏せさせてもらう。
私の仕事は納品不可能という事になり、全ての仕事はチャラになった。
このため怠け者がやっていた仕事の全ては結局、無報酬扱いになり純然たるタダ働きになった訳だけど最初から無理な仕事だったんだから、どうでも良い話ではある。
その後も怠け者は改心することもなく、度々スケジュールを遅らせ周囲の者を巻き込んで迷惑ばかりかけていた。
一人、不真面目な奴がいると会社全体の雰囲気が悪くなるものだけど、管理職がなかなかコイツを解雇しないから会社の評判も悪くなっただろうと推測できる。
不真面目なヤツが仕事を放り出して連日、早い時間に帰っているのだからスケジュールの遅れは拡大する一方。
とうとう他の社員が「アイツを辞めさせろ」と強硬に要求してやっと怠け者を退職に追い込めた。
最初の時、社長はコイツの面接を数時間かけて行っただろうけども、結局採用した訳だ。
社長の面接で合格した社員に仕事をさせるとカラッキシ仕事ができないトンデモ野郎だった事は度々あった。
そうなると一体社長は何のために数時間かけて面接していたのだろうかと疑わしくなる。
極めつけは自閉症の男を雇用した事があった。
ネクタイを締める事すらできない、トンデモ社会人だったが仕事で分からない事があっても考え込むだけで完全停止状態になってしまうのだから始末に負えない。
「その仕事できひんかったら帰れへんよ」と気の強い社員が脅すと益々、萎縮していた。
そして次の日、腹痛だと会社を休んだ。
それからも、ずーと病欠だったけど結局、会社に来たのは初日だけという有様だった。
ひょっとして社長は障害者でも雇用するような善人だったのだろうか。
ソコソコ仕事はできる気の弱い社員が高圧的な管理職?に連日脅されてとうとう出社しなくなった事があった。
そのまま一週間出社して来ないのでスケジュールは遅れまくりで、高圧的な男はカンカンに怒っているのだけど、気の弱い社員はアパートに引きこもったまま出てこない。
とうとう社長が電話して首にする事になった。
それで私などは「社長が勝手に首にした」と怒るわけだけど、今にして思えば辞めさせてやった方が本人のためだったように思う。
苦しい思いをして無理して働いても、見返りがあるわけではないのだ。
会社自体が無法状態なのだから、嫌になったら辞めたほうが身のためだろう。
昨今、電通で残業していた女性社員が自殺したからと、電通が強制捜査されているという報道がある。
ところが管理職や会社が有罪になることだけは、ないのだ。
一罰百戒という言葉があるが、過労死や自殺の責任を企業が追うことだけはない。
労働基準監督署はお飾りで機能していないのだから、社会悪が是正されることは永遠にないだろう。
2006年12月21日発売だから締め切りありきで、急げ急げと作ったのかも知れないけど
受賞しているぐらいだから、何かしら新機軸があったのでしょう。
聖剣伝説2.3は良かったのに4は酷かった何でああなるのか…
ゲーム開発が終わったら、また管理職に戻っていった。
こうして昔のツワモノ共のテクニックは継承されることなく、埋もれていくわけです。
やり過ぎたんですね功績上げ過ぎてこれ以上功績上げ無い為に無理やり重役(悪く言えば窓際)にさせられて開発できなくなったんですよ。