スタートレックのミスター・カトウ
- カテゴリ:映画
- 2017/05/04 04:56:56
スタートレックで検索していると操縦士ヒカル・スールー(Mr.カトー)の記述が目についた。
日系アメリカ人のジョージ・タケイはアメリカで収容所施設に放り込まれるなど様々な迫害を受けたが
ドラマ作品、スタートレックでセリフのあるレギュラーを勝ち取った。
しかしまだまだ無名の役者であるジョージ・タケイは自分の出番を増やそうと考えていた。
スタートレック第五話で監督が「フェンシングはできるか?」と聞いたので
ジョージ・タケイは「フェンシングは僕の趣味ですよ」と即答した。
しかし、それは嘘でジョージ・タケイは急いでフェンシング教室に行き、数日でフェンシングを教えてくれと頼み込んだ。
スタートレック第五話ではジョージ・タケイは錯乱した、という役どころで上半身裸でフェンシングの剣を構えて艦橋で大暴れ。
ジョージ・タケイ演じるヒカル・スールー(Mr.カトー)は剣士ダルタニャンを気取る錯乱者としてフェンシングの剣を振り回す。
しかしミスタースポックが気絶させて彼の蛮行は終わる。
スポック「ダルタニャンを診療室に運べ」
ドラマ中、珍しくスポックが冗談めいたセリフを言う。
これ以降もジョージ・タケイは結構、出番が多かったが操縦席で「了解、分かりました」というようなセリフばかりで、なかなか活躍できなかった。
しかし面白そうな話がまわってきて、ジョージ・タケイは大喜びとなるはずが
映画出演の仕事が飛び込んできたので、そっちに行くはめになった。
このため重要な出番は他の役者が演じることとなった。
ドラマ作品、スタートレックの役者は駆け出しだった者が多かったので、この作品で有名になるぞと意気込んで演じていたが
ケーブルテレビでの視聴率が悪いからと打ち切りの危機を何度も迎えた。
しかし、その度に「スタートレックを終わらせないで」という熱烈なファンの投書がこの作品を救い全3シーズンが放映された。
その後、全米でスタートレックの実質再放送が始まると、ここで人気が爆発。
アメリカのSFマニア達は「スタートレック、スタートレック」と熱狂的にテレビを観ていた。
そこで映画化の話が何度も出るのだけど、映画会社が煮え切らない態度をとったため映画化の話は何度も流れた。
ようやく1979年に映画スタートレック一作目が公開されたが制作費ばかり高騰したこの映画は期待に反してさっぱり人気がなかった。
この時の赤字を取り返せと映画会社は二作目、三作目を作らざるをえない状況となった事は皮肉としか言いようがない。
またドラマ作品、スタートレックが大人気になったのに出演した役者たちは、なぜか他の作品で活躍する事があまりなかった。
スタートレックのしつこい再放送の影響で視聴者は役者たちを「スタートレックの~」というイメージでしか捉えていなかった。
このため、スタートレックに出ていた役者は他の作品に使いにくいからと、なかなか出演させてもらえなかった。
無名の役者たちがスタートレックで有名になったが為に、役者として活躍できなかった事は不幸な出来事だっただろう。
スタートレック作品の新しい宇宙船のデザインが正式に承認された時、責任者は上下逆さま状態のイラストでOKを出していた事があった。
それだけスタートレックのデザインは上下が分かりにくい形だった訳です。
U.S.S. リライアント NCC-1864のワープエンジンが船体の下側に設置されたのは、そういう理由があったからだったように思う。
スタートレックでは、ヤマトという艦名も登場しますね。
やはり宇宙戦艦の人気に便乗したのかな?
あとご存じかもしれませんが「機動戦士ガンダム」に登場するジオンのムサイは、エンタープライズ号を上下にひっくり返したデザインが元になっています。
ホームズも第一話は大した人気じゃなかった。
2話以降、大人気となったが次回作を期待するファンの要望はドイルを追い詰めた。
それでホームズには滝から落ちて死んでもらったのだけど、後で復活。
その後、しばらく連載が続き最後には隠居してサセックスの養蜂をするという謎の終わり方だった。
苦労しましたしね。
他の役がやりずらそうですね。。
ちなみに新しい水戸黄門のご老公役が武田さんだそうです。。