ローレライ (映画)
- カテゴリ:映画
- 2018/10/23 03:58:21
フランス海軍潜水艦シュルクーフ:20.3cm(50口径)連装砲 1基2門の大砲装備の潜水艦を小説に使いたい一心で小説家が無理やり日本海軍に持ってきた。
この大砲付きの潜水艦は、第二次世界大戦当時 潜水艦の魚雷節約目的で設置されたように思うが、大砲が大きすぎるので漏水が激しく、実用化以前の問題だった。
ともかく旧日本海軍はドイツ軍が拿捕した潜水艦シュルクーフを受領し、日本海軍最後の秘密兵器として運用する。
この潜水艦の探知システムは少女・パウラの超能力と連動するモノだった。
超能力少女が潜水艦の探知システム?
それって”青の6号”の黄美鈴(ホァン・メイリン)のロレンツィニ・システムとソックリだなぁ。
青の6号のOVAより小説、終戦のローレライは4年遅く刊行されているのでローレライが青6をパクったのは間違いないだろう。
青の6号 の黄美鈴(ホァン・メイリン)は「駄目です!」しかセリフがなかったような役立たずっぽい感じだった。
ともかくローレライの潜水艦シュルクーフは浮上して、すぐさま主砲発射で敵艦を攻撃していたが潜水艦シュルクーフの主砲は漏水防止のために、潜水中 砲口に栓がしてあったはず。
このため浮上後、急いで栓を外す必要があり、最速でも2分30秒を要した。
ところが映画では浮上、砲撃という奇襲攻撃で襲いかかっていたのだから、小説の作者自身 潜水艦シュルクーフの欠点を堂々と無視していたのだろう。
要するに潜水艦の主武装は魚雷であるべきだった。
とは言え第二次世界大戦当時、Uボートでは大砲を度々商船攻撃用に用いた。
しかし商船とて、むざむざ撃沈されてはいなかった。
当初こそ、大人しく撃沈されていた商船だったが潜水艦が体当たりに弱いと分かると、商船だろうと輸送艦だろうと盛んに体当たり攻撃をするようになった。
体当たりされたら脆弱な潜水艦など漏水、沈没である。
元々潜水艦は浮力が弱いので外殻を大きく損傷したら、沈没するしか無い。
こうして広大な海上で商船と潜水艦の戦いが繰り広げられた。
複数の商船と駆逐艦が輸送船団を組み、集団で移動するようになるとUボートと言えども、攻撃できなくなってきた。
そこで複数のUボートによる集団戦闘が用いられるようになる。
これを群狼作戦と言いドイツ海軍はUボートで通商破壊を行った。