帰ってきたヒトラー にパロディシーンがあった
- カテゴリ:映画
- 2019/11/13 01:54:47
映画「帰ってきたヒトラー」でタイムスリップしたヒトラーが咄嗟に謎の偽名を使う。
「シュムール・ローゼンツヴァイク」
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シュムール・ローゼンツヴァイク?
歴史上の人物かな。
聞いたこともない名前だが、どうしてヒトラーはそんな偽名を思いついたのか。
小説によると ”ユダヤの典型的な姓名” という事。
ヒトラーは「今のは冗談だよ!」と前言撤回する。
つまりユダヤ嫌いのヒトラーは自分がユダヤ人の名前を名乗るなんて冗談に決まっているだろう、という訳だ。
このユダヤの偽名発言が作品中、ヒトラーが唯一つぶやいた冗談だった、と思われる。
ヒトラーがテレビ出演している時、犬の射殺シーンが流れる。
このためヒトラーはテレビ出演できなくなって暇になる。
そこで彼は新しい著書「帰ってきたヒトラー」を執筆する。
ヒトラーの著書というと「我が闘争」だが、「帰ってきたヒトラー」は現代にタイムスリップしたヒトラーがドイツの変わりっぷりに失望しながら国民との対話を通じて、民衆が求めている政治テーマは移民問題だと悟る。
そこでドイツを救う?ために自分が政治家として立候補して現代のドイツを導くしか無いと覚悟を決める。
その頃、ヒトラーを追い出したテレビ局は低視聴率で困窮していた。
新局長はお笑い番組をバシバシ テレビで放送して視聴率回復を狙ったが、頼みのコメディアン司会者はすでにテレビ局を見限って他所に移ったという。
ここで映画 ヒトラー 最期の12日間 のパロディーが入る。
震える手でメガネを外すと新局長は「4人だけ残って他は部屋から出ていけ」と言う。
「一体どういう事なのだ!役立たずの愚か者共め」
その怒鳴り声は廊下にも漏れ絶望的な状況に局員は泣くのだった。
ヒトラー 最期の12日間 の主役はブルーノ・ガンツが演じたが、ヒトラーそっくりの顔は 映画「帰ってきたヒトラー」よりも上だったように思う。
それにひきかえ映画ジョジョ・ラビットに出てくるヒトラーは酷いものだ。
ヒトラー 最期の12日間 制作費16億2千2百8十8万円。
帰ってきたヒトラー 制作費 3億5千5百4十7万円。
ジョジョ・ラビット 制作費不明
「今日未明、我が国固有の領土において、ポーランド正規軍が発砲、5時45分反撃が開始された。砲弾で対応している。」
↑ポーランドに宣戦布告した時のヒトラーの台詞。
帰ってきたヒトラー では「5時45分反撃開始」だけ言うので、ドイツではヒトラーのキメ台詞なのだろう。
そこら辺の事情を知らないと「どういう意味だろう」と困惑する。
帰ってきたヒトラー のヒトラーは拳銃、FN ブローニングM1910を持っていた。
ヒトラーがベルギーの銃を持っていただろうか。
ヒトラーが持っていたのはワルサーPPKしかありえないのだけど。
ともかくM1910はフランク・ザヴァツキが没収する。
そしてザヴァツキはM1910でヒトラーを射殺する。
しかしヒトラーは「私は君らの中に存在する」と言ってザヴァツキの後ろに立っていた。
強い指導者を望む民衆の普遍性を表しているシーンだと解釈できる。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
あのチャップリンでさえヒトラーを演じていたのだ。
鋭い見方してるのね そのうち水野春朗さんとか おばちゃまみたいな
映画評論家になれるかもよ