MIG-25亡命事件
- カテゴリ:その他
- 2020/09/15 02:59:20
https://youtu.be/tgYjGzQIYmM?t=194
ロクスッポ、料理もしない嫁さんにウンザリしていたソ連空軍のベレンコ中尉は空軍の腐敗(物資の横流しと酒飲みだらけの軍隊)に絶望していた。
「もうこんな国、出ていってやる」と意気込んだベレンコは英語辞書を使い「ワタシは、ボウメイしたいです」と英語のメモ書きをポケットに放り込んだ。
ソ連空軍で軍の腐敗を告発していたベレンコは目をつけられており、KGBが睨んでいた。
今から亡命しようと戦闘機に向かうベレンコにKGBが声をかける。
「後で面接したいのだが」「飛行任務の後で面接します」
何とか面接を後回しにしたベレンコはMIG-25に乗り込み訓練飛行を始めたが、いきなり急降下して墜落を装った。
そして低空飛行でレーダーをさけて海上にでると、高度を上げて北海道に向かった。
低空飛行で燃料を無駄遣いしたベレンコのMIG-25は燃料の残りが乏しく、緊急着陸が必要だったが飛行場が分からない。
実はこの時、自衛隊のレーダーはMIG-25の低空飛行で機影を見失い自衛隊機は北海道の空をウロウロと探し回っていた。
何とか飛行場を見つけたベレンコはMIG-25を強引に着陸させたがオーバーランして田んぼに突っ込んだ。
近づいてくる日本人をベレンコは持っていたピストルで追い払ったという。
そして警察に連行されて取り調べである。
当初、警察は米軍の飛行機だと思いこんでいたというのだから、オメデタイ連中だ。
ロシア語の通訳で取り調べを受けたベレンコはソ連ではパイロットがいかに雑に扱われているか訴えたという。
MIG-25は自衛隊の倉庫に運び込まれ米軍と自衛隊が共同で内部を調査した、というのは表向きで実際には自衛隊が集めた資料は全て廃棄させられた。
米軍はMIG-25を徹底的に調べ上げ、後でソ連に返却したという。
しかしながらMIG-25から得られた技術情報はソ連の工業技術が未だに真空管を使うほど、遅れているのだという事ぐらいで、大した戦闘機じゃなかったという。
というのも、MIG-25の運動性能は劣悪で最高速度がマッハ2.8、という以外 大した性能はなかった。
最高速度はマッハ3.2とも3.4とも言われるが、緊急事態に限定されていた。
アメリカに亡命したベレンコはCIA相手にMIG-25の操縦方法、性能を供述した事だろう。
亡命したとは言え、いつまでも米国が彼を養ってくれるわけもなく、英語を憶えて飛行機のセールスマンになったと聞いたが、その後はどうなった事やら。
この当時、日米は同盟関係ではなかったのだろうか。
明らかに米軍は自衛隊を手下扱いしていたのだろう。
どんなにアメリカの利益になっても
終身雇用はしない国だから・・・厳しいっスヨ。
アメリカより日本が良さげですよん(^^♪