ガンダム テレビ放送当時の安彦作画監督
- カテゴリ:アニメ
- 2022/05/23 02:06:02
https://youtu.be/iSGp7ybV4Zs?t=192
「ククルス・ドアンの島」は作画崩壊で嫌なので一回も見たことがなかった、という。
1979年。実力のあるアニメーターは人物描写で使い切っていたサンライズのガンダム作画チーム。
このため背景やロボット関係は実力不足のアニメーターが担当した。
その中でも特にロボットの作画が酷かったのが第15話「ククルス・ドアンの島」だろう。
中盤の安定期に入ったガンダム制作で15話は多少、放送順序が前後しても問題ない話が作られていた。
1話完結エピソードなので映画版ではカットされた。
ガンダムの作画ではアニメーターがとにかく足りなかった、スケジュールが短かった、彩色は団地の奥さんたちに頼んだ、などガンダム制作時の苦労話を聞くと、当時のマニア達は信じられないと答える。
スケジュールが厳しくなり安彦作画監督が過労で入院すると、もうサンライズの中はテンヤワンヤだ。
最終回43話で終わったが、当初の予定では この後、サイド3に連邦艦隊が進撃し本土決戦になる予定だった。
サイド3の戦闘ではジオン軍がヘンテコMSを次々出してくる構想があった。
敵の司令官?が巨大ロボットに乗って出てきてガンダムと戦う、というトンデモストーリーが予定されていたとか。
ところがサンライズのアニメーターは全員、疲労困憊でそんな大規模な戦闘シーンを作るだけの余力はなかった。
放送打ち切りの結果43話が最終話になって良かったのだろう。
その後、ガンダムを作っていた人々は他のアニメ制作へと散っていった。
そこでは普通のスケジュールで仕事が進んでいったので、今まで激務に追われていた人たちは
「ああ、仕事が落ち着いて良かった」と心底思ったことだろう。
スポンサーだったクローバーは最終回近くになると玩具の売れ行きが良くなっていたので
「放送打ち切りは撤回して、最後までテレビ放送できないか」と言い出した。
身勝手な連中だ。
ところがテレビ局はすでにガンダムの後番組等、予定を組んでいたので今更、放送延長はできなかった。
逆に、ガンダムのテレビ放送が延長されたらサンライズは作画が間に合わず、お粗末なアニメ放送をしていたところだった。
クローバーはその後、倒産する。
映画になるアニメを作らなければならない、と言っていたサンライズはガンダム三部作を劇場公開。
ようやく念願の映画化である。
アニメ制作と言っても下請けのまま終わったのではサンライズはいつまで経っても儲からない。
アニメ業界に一矢報いた瞬間だった。
1979年ガンダム
1980年イデオン
1981年ダグラム
1982年ザブングル
1983年ボトムズ
1983年ダンバイン
1983年バイファム
1984年エルガイム
1984年ガリアン
1984年ゴーグ
1985年Zガンダム
1985年レイズナー
1986年ZZガンダム
1987年ドラグナー
リアルロボット路線でサンライズは次々とヒット作を作っていった。
>当初の予定では この後、サイド3に連邦艦隊が進撃し本土決戦になる予定だった。
>サイド3の戦闘ではジオン軍がヘンテコMSを次々出してくる構想があった。
>敵の司令官?が巨大ロボットに乗って出てきてガンダムと戦う、というトンデモストーリーが予定されていたとか。
初耳です!
どんなラストになっていたのか見てみたいですが、ガンダムの歴史が崩れてしまうだろうから無理でしょうね(笑)
イデオンを全部見てから、ガンダムよりイデオンの方が好きになりました^^