Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


KAN ビリー・ジョエル 田中康夫 

 よく”一発屋”の範疇で語られることの多いKANさんのはなしです。

 あのレコード大賞曲「愛は勝つ」が発表されたのが1990年で、受賞は翌年となります。それから20年近く経っていますが、北海道のラジオリスナーにとってはフランス留学の時期以外、一貫してお馴染みの方です。

 昨夜もSTVラジオで面白い話を聴かせてくれました。彼に影響を与えた二人のミュージシャンのうち、ポールではなくビリーのほうの話です。

 デヴューに至るまでのビリー・ジョエルは不運続きで、何度も自殺を企てたそうです。その時の心情を歌にした「Tomorrow is Today」が収められている1stアルバムはほとんど一発録りでしたが、録音機器の回転数が正常より遅れていたために、出来上がったレコードはピッチが上がったままで発売されたということです。誰も気づかないままに。

 昨夜その番組の中で「Tomorrow is Today」を聴かせてくれました。後の彼の(正常な)声を知っているため異様に感じられるものでした。

 今では信じられないことですが、当時のやり方とか彼の立場がそんな異常事態を生んだとも言えるでしょう。

 次作「ピアノ・マン」以降は万人の知るところになります。


 KANさんの話はこれまで。先月、田中康夫氏の「なんとなくクリスタル」を初めて読みました。その例の註釈の中にビリー・ジョエルの項がありました。曰く、『ビリー・ジョエル   ニューヨークの松山千春』。


 ホナ サイババ。





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