マタンゴの到来
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/03/18 11:38:47
ニコット内サークル「SFファンは電気羊の夢を見るか?」に参加して1ヶ月あまり。そこの掲示板には「みんなの読書録」という、最近読んだSF関係(或いはSFに拘らずとも可なり)の書籍類(或いは本に拘らずとも可なり)を報告し合うという、管理人曰く「ゆるゆるな感じの」スレッドがある。”読書録”という縛りが在るようで、実は無いという素敵な2次元だ。
そこへ或る方が福島正実著「未踏の時代」(ハヤカワ文庫)の名を出されたのが一ヶ月前。永らく文庫化が待たれていたが、昨年末にめでたく実現した。じつは今年1月に購入していたのだが積読状態だったので、その日からチビチビ読み始める。
これまで前置き。
昨日その100Pを過ぎたあたりでこんな文章に出くわす。『~に依頼されてW・ホープ・ホジスンを翻案した映画【マタンゴ】の原案を書いたり、~』。
ほほーっ、福島さんはこんなことをしていたんだ、というか、①-マタンゴの原案はW・H・ホジスンだった、②-それを書いたのは福島さんだった、この二つの点で一旦読むのを中止。
”マタンゴ”を調べると、その元の小説はホジスンの「闇の海の声」という短編だそうだ。
”闇の海の声”を調べると数多くのアンソロジーに収録されている。その中に角川文庫の「怪奇と幻想2」の名がある。記憶を辿る。あの気持ちの悪い表紙絵のシリーズではないだろうか。2階へ上がり本棚(三つある)の角川文庫が並んでいる所を探索。見栄えは悪いがスペースの関係で、見えている本の裏側にも並べているもので探しにくい。無いようだ。記憶違いか。うん?
その手(怪奇幻想物)を集めて置いていた場所を思い出す。あった。おうおう、シリーズ3冊全部あるぞ。発行年月日を見ると、昭和50年の10月、11月、12月と連続リリースだ。
その中の2巻に「闇の海の声」が入っていた。
同時に頭の中で映画「マタンゴ」を録画してあるはずのVHSの在処を検索している。こっちは難儀しそうだ。
というわけで、今日はこれからこの短編(わずか24P)を読んで、それからテープ探しだ。なぜか昨日のあの時から「マタンゴ・ブーム」が到来してしまった。
あれ?
ひふーむさんからも同じにほひが。 笑
私は、翻訳小説でとってもお世話になりました^^
ポーの「黒猫」とかハメットの「マルタの鷹」とか~~!