Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


厨二病的現況把握




 実は日本国内に於いて、ホワイトハッカー集団(個人)養成機関は、
以前から少ない予算で運営されていた。
PCとネット環境さえ与えておけば、それでいいだろうという、
浅はかな展開策が、結局は低予算だった理由だった。
本気じゃなかったのだ。
おそらく無力だろう。

 主にロシア発の<暗殺者集団>は、ヨーロッパやアメリカや、部分的には
日本での暗躍を活発化させている。

 ISIL やISIS は今が好機だと知っている。中東や北アフリカ、果ては
東南アジアでの新たな展開を狙っている。

 何よりも、ドイツ国内の、いわゆる”ネオナチ”も当然動き始めている。

 アンダーグラウンドで、グレーハッカー達の引き抜きが行われている。
有能な彼らの技術は有効だからだ。当然指令を許諾したグレーのごく近くを、
いつの間にか分割して配置された暗殺者達が監視している。
グレー達の脳裏には、潤沢な報酬と自らの生命が両天秤に
かけられている図が提示され、、ある意味、
『この時の為に生きてきた』と、寝る間も惜しくキーを叩き続ける。

 アメリカは手を出せない。ひとまず主要人物の周りにはドローン対策の、
防御電磁パルスが何処へ行くにも付いて廻ったが、NATO の拡大を目論んだ弱みから、強い展開策を打てないでいる。

 二日後に冬季パラリンピックの開催を控えている中国は、おそらく宙ぶらりんな
状態だが、北朝鮮もこれ以上ミサイルをを打って、どんな効果があるというのか。


 もちろん、両首脳の周辺では、撃ち落された機器の残骸が累々と重なっていた。
どこの国の製品、部品が使用されていたかというのは、しばらくは不明のままだろう。
 





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