ウメビタ
- カテゴリ:日記
- 2022/07/18 00:08:19
数日前に書いた「ローマ数字」と同じ範疇の文章である
『昔覚えたのは結構忘れない』
そんなテーマに沿った第二弾である
且つて、勝 新太郎という名俳優がいた
中村玉緒の夫である
あの時まだ座頭市シリーズは始まっていなかったのかな
私が中学生の頃なのか
ときの大塚製薬が新製品の栄養ドリンクを発売した
《ウメビタ》という製品名で、CMのイメージキャラクターに
勝 新太郎を採用したのだった
今でいえば、オロナミンなんとか、リポビタンなんとかという
”さあ!、これを飲んで元気になろう”といった類いの小瓶である
その製品のCMにおける勝氏のパフォーマンスは全く覚えていないが
ただ、背後にアナウンスされる、効能を訴える、成分を訴える
ナレーションが、中坊の私の頭に刺さった
以下に再現しよう。一言一句間違っていないことに自信がある
始めるよ
要注意
梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン
どうだろう
これだけの有効成分が配合されていれば
どんな不調もぶっ飛ばせるに違いない!
(買って飲んだことないけど)
後に、生物学を学ぶ境遇に辿り着くことができて
数年間、私の頭の中に呪文のようにこびりつき
数か月には一回は無意識に反芻していた、このウメビタ呪文の
正体を調べてみた(そして、あっさりと分かった)
L-アスコルビン酸 = ビタミンC
リボフラビン = ビタミンB2
ピリドキシン = ビタミンB6
そうか、あの無敵のパワーを呼ぶと称して売り出されたドリンクは
結局はまあ、普通のビタミン剤だったんだ
(梅のエキスの効用については良く知らないけどね)
ウメビタの、その後の売れ行き状況は調べていない
少なくとも現在は売られていないだろう
第一、『パンツははかないようにするよ』と
飛行機上で麻薬捜査官に宣ったタレントの関わった商品が
今も残っているはずがない
色んな事があったけど、時は流れたけど
それでも、若い時に覚えたことは忘れない
(実際は忘れてる方が多いんだけどねw)
梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン
梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン
梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン
棺桶まで持って行こっと
いい役者でした
歌もうまかった