Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


44年前のある同人誌のコラムから ②


今回は内容がありません
ないようがないよう
時短お薦めです
スルーです


同人誌の名前は<CADUCEUS>、1977年6月発行で通巻3号にあたります
②だから、①があります
①は2022/03/14に載せました

今回も、原文のママ、それを電文化したいと思います
45年前の私の拙い文章でございます

興味のない方には申し訳ありません
些時の間お付き合いくだされば幸甚この上ありません


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まにゅあ   「雨の音がまだきこえる」



前回の萩尾望都に続いて、今回は大島弓子について書いていきます。
Ⅲ号はこの他にも、竹宮恵子さんの評論や番外編(P89)があったりで、
”まにゅあ”の誌面充実(?)にも皆様の意見、批反、感想などの
諸々の反響がいただければと思います。

まずはノッケから脱線していくのですが、5月21日発行の「図書新聞」に
おもしろいというか、何というか、とにかく異色な記事が載っていたので
それから。そのコラムは「劇画時評」、清水哲男という詩人
(どんな作品書いているか知らないけど)が書いていました。
その中で、佐山玲子さんの週マに書いた「恋はじゃまもの!」が
やり玉にあがっていて、その概略は以下のごとき。

「登場人物の顔が白い(紙の色の意)。なんと髪も白いのがほとんど。これは
金髪や栗毛のモノクロ的表現だろう。しかるにこれは”ぬり絵”の
発想であろう。少女マンガの源泉はぬり絵からきてるのではあるまいか。
しかしその割にはコマ割りが複雑で、どこから読むかわからない
(いいふるされた表現)。私は土田よしこしか知らなかった。」

これはかなり意地悪に取り出しているのだけれども、この人の見方は
あたっているのだろうか、とんでもない見当ちがいなのだろうか。
直観的には、勿論ちがっているように思えるのだけれども、
部分的にはほんのちょっとでもあたってるところがあるのかもしれない。
読者の皆様の意見がききたいところです。けれどやっぱりちがうよね。

さて本論です。「大島弓子を書きたい!」「大島弓子が好き!」
などと言って、このページをわりあてられ、全々書けないとあっては、
団の面目丸つぶれなのです。
ところが気のつくのが遅すぎたのか、ボクには書けないだろう、
というようなことが最近わかってきたのです。
大島弓子ってのはとにかく奇妙きてれつで軽快でハレンチで
胸がしめつけられる、という作品を書くもんで、あのようなものを
読んだ後ではこんな雑文を書くことがとてもおろかな
ことに思えてきてしまって、、、、、
「雨の音がきこえる」がエレクトラ・コンプレックスだろうが、
ステロタイプの結末だろうが、そんなことどうでもいい。
(考えてみれば大島さんの作品はほとんどエレクトラ・コンプレックスを
たて糸として作りあげられているんだよね)

ええい、なんか悪いことなんか書けなくなってしまった。
今、編集段階でこの原稿書いてるわけですが、
Sweat Heart君の”まにゅあ”を読んでみて自己嫌悪。
なんてことだ。全々評論ぽいことが書けない。
とにかくこれでしめてしまおう。彼女の休筆宣言はとてつもなく
心配なのです。再開された後の彼女の作品が以前と
変わらなかったら困るのです。
変わっても変な変わり方だと困るのです。

最後に、西〇茂〇の〇富〇子サマ。ボクに望都サマの思想にたいする
意見は、と訊いてくれたのですけど、ウ~ン、ムズカシイ。
彼女のシリアスロマン的なものは「時間というものの不思議にひかれる」
という望都サマ自身の言葉に現れていると思うし、
コメディは「実際、あれは超一級のコメディです」と、
キャベツ畑からの引用でゆるしてください。
オタヨリありがとうございました。

以上    文責 二十歳代の我楽多箭兵衛


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補足① 冒頭頃に触れた清水哲男さんは今年(2022年3月)にご逝去された
    享年84歳  R.I.P.


補足② Sweet Heartさん、汗臭くしてすみません。今気づきました
    45年振りの I`m sorry    これ歌にならんかな(なるか)


補足③ 休筆宣言なんてあったんだ 忘却の彼方
    いかに書き手が追い詰められ、読み手はただただ気楽


補足④ 個人情報に関する当時の記述については原文ママの原則を
    外させていただきました



今回はこれでオシマイ





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