札幌・ハイスクール・デイズ②
- カテゴリ:日記
- 2022/08/28 13:14:36
1972年冬、札幌オリンピックが開催された
当然その数年前から札幌ではインフラ整備があらゆる面で進められていた
その一環で札幌に初めて開通した地下鉄は”南北線”である
その中の一駅、幌平橋駅から歩いて2、3分で前項の風月に辿り着く
更に歩いて2、3分で我が母校に辿り着く
放課後、その幌平橋駅から札幌の中心部にむかう
わずか数分で着いた駅は大通り駅。北側の出口から地上に出れば
もうそこは大通り公園、テレビ塔、街のド真ん中
高校生である煎兵衛は、迷わず紀伊国屋書店にむかう
今では地上も地下も撤退したと聞く
だが当時は、地下オーロラタウンの地下店、そして地上(別ビル)の
2フロアーの天国が存在した
煎兵衛のお気に入りは地上店の2Fだった
詳細には覚えていない(ガクッ)
そこでなんとかダリやエルンストの大判の画集を買った
最新のFantasy & Sciense Fiction誌を1年間買った
カバーをつけて貰える本を買った際には
帰宅後、その紀伊国屋オリジナルカバーの裏表紙側にその日の
年月日がスタンプされているのを確認するのが好きだった
つくづく本好きってバカだと思う
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たまには
紀伊国屋書店のある1丁目から歩を伸ばして、4丁目まで行く
大通りから南に一本はずれると(裏通りの意)
高校生には関係の無い店(例:養老の瀧とか)が並ぶ通りだ
けれど、道を挟んで、更に南の奥へ行くとその店がある(あった)
その名は【天上天下唯我独尊】
通称(ドクソン)
あ、ただの喫茶店ですw
あやしいところは何もありません
入ると大抵知り合いとかクラスメートがいる
あんとき私は何を注文していたんだろう?
まるで記憶にない
ただ徐に席に座ると煙草を取り出していたのは覚えている
その当時の私の煙草のブランドは”峰”、今は売っていない
今となっては時効なのでどうかご容赦を
落ち着けば、店内を流れる音楽に注文を付けたくなった
マスターがいるカウンターの右側にピンク電話がある
10円で聴きたい曲を聴けるシステムが当時はあった
(今もあるのだろうか)
マスターに今のチャンネル数を訊く
「ああ、今は〇〇チャンネル」
そしてピンク電話に10円玉を入れ、電話機に貼りつけられた番号を廻す
しばらくすると応答がある
「リクエストですね」
「はい、ベット・ミドラーのブギ・ウギ・ビューグル・ボーイを
お願いします、あ、〇〇チャンネルです」
「承りました」
要するに有線放送である
現在の状況はまるで知りません
席に戻って、多分2.3曲待つ
ていうか、時には会話に引き込まれて
自分がリクエストしたことを忘れた頃に
突然、店内にベット・ミドラーのブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ
の軽やかで楽し気で突拍子な曲が流れ出す
あ、マスター、何かの記念に頂いた綺麗な灰皿は無くしてしまいました
申し訳ありません
でも、マスターの御尊顔ももう忘れてしまいました
そんなそんな昔々のことですもんね
興が乗ったら数人でビリヤードに繰り出す
(でも行ったのは2.3回か)
解散したあと
さすがに明日からの期末テストに思いを巡らす
その高校の卒業式には遅刻した
遅刻というか、すべて式次第が終わっていて
しょうがないから職員室に顔を出した
「ハッハッハッ、お前将来大物になるぞ!」
そう仰られても、知りませんけど
卒業証書をたいそうな筒に入れて頂けました
先生、将来予想を伴う投資には御注意くださいね
ていうか、もう遅いか
大物は遠く及ばず、でも道を外れず(あとで家出したけどね)
父母を敬い、姉達と通じ合い
そんな風に煎兵衛のハイスクール・デイズは終わりを告げました
その後の2年間の浪人時代
華やか過ぎた大学時代
自身が納得できるようにお伝えできればと思います
私は関西出身でも何でもないんですが
ひとさまに読んで頂けるには程遠いつまらなさなんです
だから笑いというか、クスッといった、仕込みを心掛けていますが
到底たどり着けません
ここまでにしときます(オクトパス)
でも、オクトパスは不滅です
オクトパス、、の意味が、、蛸なのですが、、この場合は、、どんな??意味合いなのかしら、、?