Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


エフコ①



ある事務所
「ああ この娘は無理だ かなり難しいな わかるだろう? 却下ね」

次の事務所
「なんでこいつ ここに来たんだろうなw まあアゴアシだけ出しとけ」

さらに別の事務所
「おいおい 今 新企画で忙しいときに来るなよ」


今の事務所
「ようこそいらっしゃいました こんな逸材が あ 材などと言って申し訳ありません
すぐに今の主役と差し替えますので スタンバイご用意ください」





さて 私はどうしたらいいのでしょう
誰を(どこを)信じればいいんでしょうか

ひとつ私の頭の片隅に思い浮かんだフレーズがしばらく離れないでいる
【大人を信じるな】
誰か言ってた 記憶にあった なんでだろう 誰だろう


とはいえ
英芙子のメディア進出が世の中で そろそろ企画化され
やがてとんでもない結果をもたらす惨状には誰も気付いていない

当然だろう
誰しも世界の終末はデザインだけだ
デザインは所詮デザインにすぎない




英芙子(エフコ)の姉である(あった)愛子は
その身を保持するために 宇宙の正反対で 地球方面を注視していた
自らはエーテル環境から脱していた そこからはスムーズだった



この後の芸能界での英芙子の活躍ぶりは皆さんも御記憶にあると思います
結果的に 所属事務所は莫大な利益を得て 2年後に脱税の嫌疑をかけられ
最終的には消滅に至りました


英芙子は その時点では人間という存在でした
ある晩 愛子(姉)から精神的 LINE のような面妖なツールで
姉から妹への伝心がなされました


「こっちに来ない?」


これに対する返信は次回にオクトパス





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