VOICE
- カテゴリ:日記
- 2023/01/26 17:42:42
前書き
この声ってあなたでしょ
ズルい
こんな時に
よりによってあなたの声だなんて
この声は君か
参った
お手上げだ
手も足も出ない
かくほどさように”声”は脳に作用を及ばす
場合によっては諦念さえ引き起こす
単なる音色
でも声と音色は本当は違う
感情の入り込んだ声はあなたを納得のうちに死にさえも誘おうとする
これから”声”のエピソードを 幾つか記していきましょう
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Voice ①
最初にあなたの声を聴いてから
そこからあなたの虜なんだから
私は早熟のほうよ
あなたは奥手みたい
でも見てるだけで幸せだった
そんな幼年時代
でも 子供時代っていろんなイベントがあるよね
学区が変わったり 髪型が制限されたり 靴下が限定されたり
あれってイベント?
私は女子校に行き
あなたは男子校にいった
初恋なんて そんなもんだとタカをくくっていた
半分諦めていた
胸の中は稼働中なんだけど
じゃあどうして再び こんなことになったかと云うと
コロナあけの街行き
久し振りのお洒落
初めての集会
初めての自己主張
それまでLINEで語り合っていたIDが実体となって
私の目の前に次から次へと現れ去っていった
その時です
VOICE が響いたんです
私の耳に VOICE が届いたんです
誰のVOICEって あなたのに決まってるでしょう
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Voice ②
つまんない集会だった
僕はお付き合いで 友人からのPAの依頼を受けていた
3回目だからもう慣れていたけど
段取りのしょうもないいい加減さでサブスピーカーの音出しができていなかった
『ちゃんとやっとけよ ついでにマイクもかよ』
PAブースの中からインカムでトーンを落とし発声した
「業務連絡 業務連絡 サブとマイクのチェックお願いします」
数人のスタッフが走りまわっていた
レベルメーターが正常値に戻ろうとしていた
ふっと息を抜いて安心した僕の
いつのまにかすぐ横に可愛い女の子が立っていた
「お久し振りですね」
耳馴染みのある君のVOICEが懐かしくて怖くて 本能的に帰りたくなった
あれっ! これって あれなの?!
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この話は多分続きません
予定はございません
あなたの中で二人を動かしてくだされば幸いです
VOICEの物語をライセンスフリーにします
ご自由にお活用ください
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声って、不思議ですよね
相性もありまする
その方は、きっと貴方のことが、お好きだったのでしょう
素敵なメモリーですね
最初に言っときます
若き頃に言われた言葉を今でも胸の奥に大事にしています
”煎兵衛さんの声って遠くでも聞こえてくるの”
この前 既にいない母の声が
「昼だよ!もう起きなさいよ!」と私を叩き起こしました
ベッドの上でしばらく茫洋としてました
その声で、、いろいろ良いこともあったそうです、、
うまいこと遺伝して、わてくしも、声は褒められること多し、、娘と間違われたりします
まぁ親子だから似てるんだろうけど、、
電話に出ると、お母さんはいますか?とか言われたりします
当然ですが、ワテ串の母は、別居なので、
お母さんは、いません、、と答えまする