Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


BOOK WARS




煙草部屋で一服しながら 書庫になっているその部屋を見渡した
しちめんどくさい本が並んでいる これらは紫煙で燻製になっているので
処分してもろくな値がつかないだろう

13年前の引っ越しの際 書籍類はあらかた処分した
近所のブックオフにきてもらい 高めの書籍を除外し一括引き取りをお願いした
約1時間の査定の後 若き店主は「1万3千円でよろしいでしょうか?」と言ってくれた

いちもにもなく同意した
そのあと私はどうやら不遜な行動をしたらしい
大量の書籍を車に詰め終わると 汗を拭きながら彼は玄関口で頭を下げ
「これが買い取り金です」と封筒を差し出した

やっぱり私は頭のねじが一本とんでるらしい
「それはどうかお収めください」
こちらにすれば引っ越し間際の大量の本の処分が一挙に果たされたのだ
「いや 大変な作業でしたから なんでしたらお店には内緒でも」
「それはできません 規則になっています」
「こちらも助かったんですから」
「申し訳ありません 今後ともよろしくお願いします」


そう言って 爽やかな笑顔を残し 彼は車で去っていった






あれから13年 実は売った本以上の本をこの新しい書庫に収めている
同じ本も結構買い戻した(amazonで) 
病気は治るものではない 治るなら病気じゃない


さて 今度はどうしよう どうやってこの煙草臭い本どもを仙界におくるべきか

アバター
2023/09/18 01:05
本の下で圧死しませんように、、、
アバター
2023/09/18 00:54
私は書庫からあふれた本をまず書庫におさめるとこからですが
なかなか・・・・今や書庫のドアを開けるのも大変ww
唯一猫の立ち入り禁止の場所なので、なんとしても入りたい猫との
攻防もあり、中で崩れた本の山もあり、なかなか・・・・




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