Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


文藝別冊 「萩尾望都」


 去る5月14日付で河出書房新社から「文藝別冊 総特集 萩尾望都」が出ていたのを、つい2,3週間前に新聞の書評記事欄で知った。
 慌てて買いに行ったのだけど、雑誌類の文芸棚にその姿はなかった。さらに慌てて上階のマンガフロアに行くとモー様のコーナーにしっかり積まれてあった。さすがジュンク堂。


 じつは萩尾望都のマンガを私は「ゴールデンライラック」以降ほとんど読んでいない。調べるとそれは1978年の発表だ。それ以降で読んだのは「訪問者」くらいである。


 「ゴールデンライラック」の絵柄に馴染めず急速に心が冷め、それでもオスカー・ライザーの前日談を描いた「訪問者」だけは読まなくてはいけないと、モー様との決別を意識しながら”個人的な”最終作を読み終え、それから30年の月日が流れたというわけ。


 数年前、モー様が日本SF大賞を受賞した「バルバラ異界」をまとめて3冊買ったのだけど数ページで読むのを止めてしまった。あと記憶にあるのは、去年出た「婦人公論」に、モー様が母親との確執をモー様自身が語る記事が掲載され、それは躊躇なく買って読んだ。初期作品のテーマに見え隠れするその「母と娘の相克」の事実を知り胸が傷んだ。


 今回の文藝別冊のすべてに目を通したわけではないが、比較的彼女の初期(家族、そしてデビュー前から大泉時代まで)についての言及や記事が多く、1200円という価格が安く感じられたくらいだ。よく出来ている。

 いろいろ書きたいことがある。いつでも書けるといって後回しにするのは私が物心のついて以来の悪癖である。

アバター
2010/08/05 17:00
ぼくちゃんしあわせ。
アバター
2010/08/04 22:03
そのことは、本当にとっても素敵な事ですよね。。。

そして、とっても幸せなことだと、私も思います^^♪
アバター
2010/08/01 11:19
昨日、文藝別冊を読み終わりました。
世界レベルの文豪の作品に匹敵するという記事がありました。

大変な人と同時代にいるという読後感です。
アバター
2010/07/31 16:43
優しげな作画にも関わらず、非常に重い作品のイメージがありましたが、
やはり「哲学者」な少女漫画家さんであったんですね~。
アバター
2010/07/27 14:27
さすが萩尾先生のファンは多いものだとわかりました。

>Laiさん
「ポーの一族」連作はものすごい作品でしたね
初期の短編は全集の若い巻に
まとめて収録されているはずです。
古本でも地域によっては入手が容易です。
ぜひおすすめしたいと思います。

>∞ちまり∞さん
ああ、「半神」読んでません。
文藝別冊に「トーマの心臓」のアンケート結果が悪く、
連載中断の危機があって、それを当時単行本になった
「ポーの一族」の好評が救った、というふうに書いてあります。
他の方とは違っていましたよね。
今読まれたら新たな発見があるかもしれませんね。

>まゆねこさん
ああ、ここにも・・・・・。
「この娘うります!」の中の
モー様の書き込みにたくさんのSF作家の名前があり、
それが私をしてJ.G.バラードに傾倒させるきっかけになりました。
過去作品に遡って、まゆねこさん御自身の
記憶のものと合致したんですね。それはすごいことです。
後半のコメントはいろんな事を私に思い返させます。
おモー様の育て方は正解だったようですね。^^
アバター
2010/07/27 00:46
私はおモー様に育てられたといっても過言ではない少女時代を送りました。
「この娘うります!」で好きになり「11人いる!」で完全にはまりました。
その後、過去作品を読み漁り、幼い頃に読んで鮮明に記憶に残っていたいくつかの作品も
初期のおモー様作と知り、萩尾望都はすごい作家なんだと思い知りました。
しかし「スター・レッド」の連載途中から、ふと読み続けるのが億劫になりました。
調べてみればその間、たったの4年ほどなんですね。驚きました。
あの頃の4年のなんと濃密だったことか
そしておモー様を読み続けるには、それだけのエネルギーが必要なのかもしれません。
アバター
2010/07/26 20:54
萩尾望都、すごく懐かしいお名前です。
若かりし頃、どっぷりとこの方のマンガに浸りました^^
「トーマの心臓」とか「半神」なんかが好きでした。
「恐るべき子供たち」(原作はコクトー)なんて映画のワンシーンを見ているようで
ちょっと他のマンガ家さんとは違う印象を受けましたね。
そういえば最近は全然読んでいないのですねぇ…また読みたいです^^。
アバター
2010/07/26 20:26
「ゴールデンライラック」と「訪問者」 私も読みました。
萩尾望都さんは 私の好きな漫画家の一人です。
でも、考えてみたら 初期の作品も 最近の作品も よく知りませんね...
「ポーの一族」を 友人に借りて読んだのが 最初だったと思います。
文藝別冊  私も探して読んでみたいと思います。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.