Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


ゴーメンガスト



最初に言っとくよ
今回はいつにも増してメンドくさいからね
だから読まなくていいからね






少し長めの引用をする お許しください


” 彫り氏ら自身は輝きとはほど遠い。一様に鼠色の布の腰の辺りを丈夫な紐で
絞った身形。(中略)

外見には輝かしいところは全く無いが、例外が一つある。
幼い子供達の目の光である。いや、十九までかどうかすると二十歳の若者や
娘達にもそれはある。

これら若い住民らと年長者との落差は後者が二十代半ばであってさえ著しく、
同じ血を引く者とは想像しがたい。

理由は悲惨で、肉体が成熟しきると美しさが崩れ去って、わずかな時間
生き生きと栄華を誇った後の花の如く萎びてしまうのだ。
中年に見える者は一人もいない。母親達も、十代後半子を産んだ者を除いては、
外見上は自らの両親同様に老けている。

それでいて、案に相違して普通よりも早死の傾向はない。(中略)

輝きを持つ者は子供らのみ、その目、髪の艶、そして違う意味で、
その動きや声の中に。一種不自然な輝かしさであった。(中略)

この異常な光さえもが若者や娘らが十九歳に達すると共に死に、
目鼻立ちの美しさと共にこのまばゆさも消える。”




「タイタス・グローン」 マーヴィン・ピーク著  浅羽莢子訳
創元推理文庫 1985年初版  119~120Pから抜粋








タイタス・グローンは、「ゴーメンガスト3部作」の1作品目にあたる
57歳で病死したピークだが、とてつもない(ダーク)ファンタジーを遺してくれた


上記の文章は、城主タイタスの周り、城外にいる一般住民の描写である
あ、城というか国の名前がゴーメンガストね
ファミレスじゃないからね







日本人って要するに縄文人と弥生人の混血
他にも要素はあるけど、 ま、 だいたいそんなとこ
異論は認めます

そしてうちの場合

縄文人成分65%の父と
弥生人成分78%の母から
我ら4姉弟が産まれましたとさ

長姉が80%母の遺伝子を表現型として受け継ぎ
次姉、三姉、弟が82%父の遺伝子を表現型として受け継ぎました
(数字テキトー)

後段の3人は幼いころからだいたいおんなじ顔をしてました
(キミワルイ)





ちょっと話変わるけど、十数年くらい前に親戚先を母と訪れて
成長した私を見るなり、玄関で迎い入れてくれた父の従弟の奥様は驚かれた
涙ぐんでるように見えたよ『まあ、〇〇さん⁽父の名⁾そっくりに、、、』
と、心の声が聞こえた
居間に招かれた我々は父の従弟様に満面の笑みで歓待された
初めて戴いたWELCHのグレープジュースが大層美味しかった

『まあ、近所の誰々さんにそっくり、、、』と言われなくて本当に良かった
(それはそれで大変興味深いが)





もとい

外国人さんからは日本人の年齢が判別しがたいという動画が多い
それはアジア人系とアーリア人系、アングロサクソン系の間の比較だ


たとえば原田知世
弥生人成分たっぷり
たとえば玉置浩二
同じく弥生人成分たっぷり

あの手(シツレイ)のお顔はお歳を判別する恐怖の魔鏡の光りを跳ね返す


ところがギッチョン チョンギラパッパノパー

縄文人成分を多少なりとも受け継いだ人種には
加齢という刻印が何故か重く圧し掛かる
別な言い方をすれば、時間という勲章がディスプレイされる



ここで冒頭の
〈肉体が成熟しきると美しさが崩れ去って、わずかな時間
生き生きと栄華を誇った後の花の如く萎びてしまう〉
を思い出してほしい


20代後半に読んだこのダーク・ファンタジー
”指輪物語”の裏街道の、それも王道を極めた本物、真骨頂、そんな3部作に
出逢えてよかったです
こんなもの到底映画化無理っしょ



あ、煎兵衛の飼っている犬の片方の名はセパルクレイブと申します
タイタスの御父上(先代城主)のお名前を拝借しました
事後申告
テヘペロ


天下に叫ばれうる奇書、ゴーメンガスト3部作の拙い部分紹介でございました

アバター
2022/11/01 23:56
縄文が好きです





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