トムラウシ山の山岳ツアー遭難事故が不起訴!?
- カテゴリ:ニュース
- 2018/03/10 05:49:48
またまた、訪問ステプをおサボりシテマス。il|li (´ω`) il|li
今朝のニュースで知ったのですが、
『2009年7月に北海道・大雪山系トムラウシ山(2141メートル)でツアー客7人とガイド1人の計8人が死亡した遭難事故で、釧路地検は9日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された旅行会社の当時の社長(58)とガイド2人の男性計3人を、嫌疑不十分で不起訴とした。』
には、ヽ(#`ェ´)ノ ビックリ!
山小屋で働いていた私から、言わせて貰うと、あの遭難事故は起こるべくして起きた事故。
当時の現地の詳細な天候情報は知らないケド、悪天候の中、現地に不案内なガイド(確か死亡したガイドリーダーは1~2回しか、トムラウシ山に登ってなかったかと。中には1度も登った事もナイ、サポートのガイドがいたそうで。←これじゃあ、参加者と同じレベル)が、登山客を死なせた遭難事故。気象通報(事故当時はまだNHK第二で放送されたました。)から、天気図を作って、悪天候を判断しなかったのか?
知り合いの山岳ガイド(ヒマラヤ・8000m峰登頂の経験アリ)も、こう言ってました。当該山域に精通したガイド一1人当たり、2~3人の登山客を案内するのが、適切。天候が良い時期、頑張っても、7人が精一杯。
だから、当時、山岳雑誌に派手に広告を出していたアミューズトラベル(遺族へ補償のため法人格は存続)とか、読売旅行の山岳ツアー(←事故は起こしてナイかと?)は、オッカナイと。
殺人行為でしょ? ヽ(#`ェ´)ノ アレは!
嫌疑不十分で不起訴だなんて、亡くなった方々が浮かばれず、遺族もかわいそう。
追記 アミューズトラベルは、2012年11月 主催した万里の長城付近の山を巡るツアーにおいて、大雪のため5人が遭難し日本人客3人が低体温症で死亡(凍死)する事故も起こしてます。
事件当時は現地のリーダーの判断・責任ということらしいのですが、
その人物がリーダーに足る人物であったのかどうか、、、、
あれだけの惨事を起こして不起訴は納得できないですよね、、、
理不尽なように感じる
ガイドを選んだのは会社の責任だとおもうけどな
参加者は旅行会社、ツアーガイドを信頼して任せてるわけだけど、
いくらベテランのガイドさんが付いていても、事故は起こると思ます。
事前の天候調査、危険と思ったら中止する判断が不足していた・・・。
会社にものを言えない、利益優先の企業体質・・・・
いろんな要因が重なって、起きた事故だと。。。
やっぱり不起訴は、僕もおかしいと思います。
高校時代、地学部で部長までやりましたので、天気図は書くのも読むのもOKです^^
事故当時の天気図を気象庁のページで見ますと、大雪山系の真上を
前線を伴った低気圧が通過していますね。
北海道に上陸する前から閉塞前線を持っていて、気温の予想が難しいですが、
気温が上昇するタイプのもののように見えます。
もしかすると、暖かくなったからOKと判断したのでしょうか・・・
山ガールとか言う言葉も聞かれ・・山ブーム?の中・・
旅行会社は・・金儲けにだけは走らないでほしいですね・・。
これからの消費者は・・安いにだけは・・乗らない方が・・賢明なのかも・・。
しっかり会社を選ぶことも・・自分を守るという事になる・・。
法の世界は・・加害者にも公平なのですね・・。
福井地裁の判例では居眠り運転の車がセンターラインを越えて対向車に当たって助手席の同乗者が死亡した事故で対向車にも責任があるともないとも言えないとして4000万円の損害賠償を命じています。
このトムラウシ山の事故も山岳経験者(私は高校生のときに山岳部の助っ人でインターハイ予選出たことあるので天気図も作れます^^)から見たら事故が起こるよねってレベルでも、法律で見ると「事故が起こるか起こらないかわからない。この天気で起こらなかったこともあるよね」で不起訴になってしまう理不尽なことが起こります。
まあ、弁護士が故理屈屁理屈いうから駄目なんだけどね。
八甲田山を思い出します
ご冥福をお祈りいたします。